キャンピングカー5タイプの特徴と中古相場|バンコン・キャブコン・軽キャンパー・バスコン・トレーラーを985台のデータで比較

「バンコンとキャブコン、うちの使い方だとどっちなんだろう」
「中古だと、だいたいいくらくらいのものなんだろう」

キャンピングカーを探し始めると、最初にぶつかるのがこの2つです。
タイプの説明はカタログにもありますが、「中古でいくらか」と「手放すときにどう評価されるか」までは、なかなか書いてありません。

この記事は、広島県福山市の中古キャンピングカー専門店「soto(to)」が、5つのタイプを特徴・中古相場・手放すときの評価の3つでそろえて書いたものです。
相場は、全国展開するキャンピングカー専門店2社の掲載在庫を当店で集計しました。2026年9月14日時点で販売中の中古車985台(新車・未使用車は除外)、支払総額ベースです。
相場は動くので、この記事の数字は「2026年9月の目安」として読んでください。

キャンピングカーの展示スペースのイメージ
タイプごとに「中古でいくらか」「手放すときどう見られるか」までそろえて書きます

目次

  1. まず全体像|5タイプの中古相場を1枚の表で
  2. ①バンコン|流通が最多。相場が読みやすく、普段使いと両立する
  3. ②キャブコン|居住性は最上位。ビルダーとレイアウトで指名が入る
  4. ③軽キャンパー|維持費が軽く、値落ちが緩やか
  5. ④バスコン|年式が古くても価格が保たれる
  6. ⑤トレーラー|エンジンがない分、同じ広さなら安い
  7. 5タイプの比較表
  8. 使い方から逆算する選び方
  9. 中古で買うときに見る5点|査定で見ている点と同じです
  10. 乗り換えるなら、先に今の一台の金額を知っておく
  11. よくある質問
  12. まとめ

まず全体像|5タイプの中古相場を1枚の表で

タイプ掲載台数中央値中心帯(25〜75%)年式の中央値走行距離の中央値
バンコン526台514万円385〜694万円2019年約4.3万km
キャブコン266台800万円526〜1,038万円2019年約3.5万km
軽キャンパー55台313万円240〜377万円2021年約2.6万km
バスコン25台760万円648〜928万円2012年約5.4万km
トレーラー84台359万円301〜469万円2020年

※全国展開するキャンピングカー専門店2社の掲載在庫を当店で集計。2026年9月14日時点で販売中の中古車985台、支払総額ベース、新車・未使用車は除外。5タイプに分類できない29台は表から除いています。年式別の表は年式が取得できなかった車両を除いています。

表の読み方

「中央値」は、安い順に並べたときの真ん中の価格です。平均だと一部の高額車に引っ張られるので、中央値のほうが「よくある価格」に近くなります。
「中心帯」は、安いほうから25%〜75%の範囲。掲載車両の半分がこの中に入っています。

この表から分かることが3つあります。

  • 985台のうち半分以上がバンコン。探しやすさは、そのまま「手放すときの動きやすさ」でもあります
  • キャブコンは中心帯だけで500万円の幅がある。年式と装備で、同じタイプでも別の車になります
  • 軽キャンパーは年式の中央値が2021年。ここ数年で急に広がった市場で、古い車両がまだ市場に少ない

①バンコン|流通が最多。相場が読みやすく、普段使いと両立する

バンコンは、ハイエースやキャラバンといった箱型のバンをベースに、内装を架装したタイプです。

特徴

外観はほぼ普通のバンです。標準ルーフなら全高2m前後(ハイエースで1,980mm)で、高さ制限2.1mの自走式立体駐車場や自宅の車庫に入るモデルが多い。ハイルーフ(全高2.3m前後)になると高さ制限に引っかかります。ポップアップルーフは閉じた状態で2.1m以下に収まるモデルもあるので、個別に全高を確認してください。立って過ごせるのは、ポップアップルーフを上げたときです。
ベース車両の整備は一般の整備工場で対応できるので、地方でも困りません。
弱点は断熱です。鉄板のボディに内装を貼る構造なので、冬はFFヒーターが前提になります。また、ベッドをつくるのに座席を倒したりマットを組んだりする手間が、毎回発生するモデルが多いです。

年式別の相場(526台)

年式台数中央値中心帯
2021年〜192台705万円565〜878万円
2016〜2020年173台518万円423〜626万円
2011〜2015年112台391万円289〜469万円
2010年以前48台292万円247〜368万円

手放すときの評価

流通が多いので、相場がはっきりしていて査定額が安定します。
差がつくのは、架装の造り(ビルダー製か、後付けか)、ベッド展開の手間、FFヒーターとサブバッテリーの状態です。
ハイエースは「走る車」なので、走行10万kmを超えていてもベース車両としての需要が残ります。ここは他のタイプと違うところです。

白いバンコンタイプのキャンピングカー 外観
見た目は普通のバン。全高が低いモデルは車庫に入るのが強みです

②キャブコン|居住性は最上位。ビルダーとレイアウトで指名が入る

キャブコンは、トラックのシャシー(カムロード、ボンゴトラックなど)の上に、居住部をまるごと載せたタイプです。

特徴

車内で立って歩けて、常設ベッドとダイネットが両立します。断熱材が入った壁なので、冬も夏もバンコンより楽です。
その代わり、全高が2.7〜3mになるので、立体駐車場には入れず、高さ制限のあるガードや山道のトンネルに気をつけることになります。
車体が重い分、タイヤと足回りの消耗はバンコンより早い傾向があります。

年式別の相場(266台)

年式台数中央値中心帯
2021年〜98台1,103万円912〜1,359万円
2016〜2020年100台794万円549〜920万円
2011〜2015年40台469万円382〜673万円
2010年以前27台355万円299〜428万円

手放すときの評価

キャブコンはビルダーとモデル名で探されるタイプです。生産終了したモデルや人気レイアウトは、年式が古くても「これを探していた」という方がいます。
査定で重視されるのは、居住部(シェル)です。屋根とシーリングの状態、雨漏りの跡、壁の膨らみ。ここに問題があると修理費が大きいので、金額に直結します。
逆に、シェルがきれいでFFヒーター・サブバッテリー・給排水が動けば、走行距離が多くてもしっかり評価されます。

森の中を走るキャブコンタイプのキャンピングカー
キャブコンは「どのビルダーの、どのレイアウトか」で探されます

③軽キャンパー|維持費が軽く、値落ちが緩やか

軽キャンパーは、エブリイ、ハイゼット、N-VANなどの軽自動車をベースにしたタイプです。軽バンに内装を組んだ「軽バンコン」と、軽トラックにシェルを載せた「軽キャブコン」があります。

特徴

税金・保険・高速料金が軽自動車の水準で、維持費がいちばん軽い。狭い道も小さな駐車場も困りません。
車内で快適に過ごせるのは大人2人までと考えてください。荷物との両立には工夫が要ります。ポップアップルーフ付きなら、寝る場所を上に逃がせます。

年式別の相場(55台)

年式台数中央値中心帯
2021年〜30台349万円306〜419万円
2016〜2020年18台303万円232〜343万円
2015年以前7台222万円196〜244万円

※2015年以前は台数が少ないので、目安として読んでください。

手放すときの評価

新しい年式が多く、値落ちが緩やかです。
評価が分かれるのは、架装が専門ビルダー製か後付けか、そしてベース車両の走行距離です。

軽キャンピングカー 外観
維持費が軽く、ここ数年で市場が急に広がったタイプです

④バスコン|年式が古くても価格が保たれる

バスコンは、コースターやシビリアンなどのマイクロバスをベースに架装したタイプです。

特徴

室内の広さは全タイプで最大級で、大人数や長期滞在に向きます。
運転できる免許は、車両総重量と乗車定員、そして免許を取得した時期で変わります。中古を探すときは「その車両を自分の免許で運転できるか」を最初に確認してください。
保管場所と維持費の負担は大きく、流通量も少ないので、探すときの選択肢は限られます。

相場(25台)

中央値760万円、中心帯648〜928万円。年式の中央値は2012年で、他のタイプより古い車両が中心です。
それでも価格が保たれているのは、代わりになる車がないからです。

手放すときの評価

台数が少ない分、一般の中古車店では評価の基準がありません。バスコンの実績がある専門店に相談してください。
査定で見るのは、ベース車両の整備記録(バスは整備費が大きい)と、家具・設備の状態です。

キャンピングカーの後部で過ごす様子
室内の広さで代わりがないので、年式が古くても探している人がいます

⑤トレーラー|エンジンがない分、同じ広さなら安い

キャンピングトレーラーは、エンジンを持たない居住部を、牽引車で引くタイプです。

特徴

エンジンも駆動系もないので、同じ広さならキャブコンより安く、故障の要素も少ない。現地で切り離せば、牽引車だけで身軽に動けます。
車両総重量750kgを超えると牽引免許が必要です。750kg以下でも、牽引車側に牽引できる能力があるか(ヒッチメンバー、牽引可能重量)の確認が要ります。
いちばんの課題は保管場所です。

相場(84台)

中央値359万円、中心帯301〜469万円。年式の中央値は2020年。国内では輸入モデルが多く、為替の影響を受けます。

手放すときの評価

牽引できる車と保管場所を持っている人にしか売れないので、買い手は他のタイプより限られます。その分、探している人に届いたときの値段は相場と別になります。探している人に届くまで待てるかどうかが、売り方の分かれ目になります。

キャンプ場に並ぶキャンピングトレーラー
牽引免許と保管場所。この2つがそろう人にしか売れない代わりに、届いたときは強い

5タイプの比較表

バンコンキャブコン軽キャンパーバスコントレーラー
居住性○〜◎
運転のしやすさ牽引車次第
普段使い×牽引車のみ
維持費×
駐車場の制約少ない高さに注意最も少ない大きい保管場所が必要
中古の流通量最多多い少ない少ない中程度
中古相場の中央値514万円800万円313万円760万円359万円
手放すときの動きやすさ早いビルダー次第早い専門店限定時間がかかる

※評価は当店の実務上の目安です。モデルや架装によって差があります。相場は2026年9月14日時点。


使い方から逆算する選び方

タイプで迷ったときは、車から考えずに、使い方から逆算します。

ご状況おすすめ理由
夫婦2人、週末の温泉・道の駅めぐりバンコン/軽キャンパー普段使いと両立し、駐車場に困らない
子ども2人の4人家族、年に数回の長旅キャブコン常設ベッド+ダイネットで、寝る場所と食べる場所を分けられる
冬も使いたい、車内で長く過ごすキャブコン断熱壁とFFヒーターの組み合わせが前提のモデルが多い
初めての一台、まず試したい軽キャンパー/バンコン相場が読みやすく、手放すときも動きやすい
自宅の駐車場が普通車サイズバンコン(標準ルーフ)/軽キャンパー全高・全長の制約を通しやすい
3世代・大人数バスコン室内の広さで代わりがない
牽引できる車を持っているトレーラー同じ広さなら価格を抑えやすい

「初めての一台」の欄に軽キャンパーとバンコンを置いた理由は、買った後に手放しやすいからです。
使ってみて合わなかったときに、相場がはっきりしているタイプなら、次の一台の資金にしやすい。最初の一台は、乗る前提と同じくらい、降りる前提で選ぶと失敗が減ります。


中古で買うときに見る5点|査定で見ている点と同じです

タイプと相場を把握したら、次は個体の見極めです。中古キャンピングカーの価値は、ベース車両より架装の状態で決まります。

  1. 雨漏りの跡:天井・窓まわり・ルーフベントの内側にシミや波打ちがないか。見方はキャンピングカーの雨漏り|原因・修理費と、直すか売るかの判断に書いています
  2. サブバッテリー:製造年と、充電を切ってからの電圧の落ち方
  3. FFヒーター:実際に点火して、におい・音・温風が出るまでの時間
  4. 給排水と冷蔵庫:ポンプの音、シンクの流れ、冷蔵庫の冷え
  5. 整備記録と架装の記録:いつ、何を交換したか

この5点は、当店が買取の査定で見ている項目と同じです。
買うときに確認しておけば、将来手放すときの評価もそのまま高くなります。

キャンピングカーの車内を確認するスタッフ
買うときに見る5点は、売るときに見られる5点と同じです

乗り換えるなら、先に今の一台の金額を知っておく

タイプを変えて乗り換えることは珍しくありません。バンコンからキャブコンへ、キャブコンから軽キャンパーへ。
このとき順番を間違えると、予算が決まらないまま次の車を探すことになります。

順番は、今の一台の査定額を先に聞く、です。
その金額が分かって初めて、上の相場表のどの帯を探せばよいかが決まります。

soto(to)は買取と販売の両方を行っているので、手放す一台の査定と、次の一台の相談を同時に進められます。
「まだ乗り換えると決めていないけれど、今いくらか知っておきたい」という段階でも構いません。無理な営業やしつこい連絡は一切いたしません。

キャンピングカーの引き渡しで鍵を渡す様子
今の一台の金額が決まると、次の一台の探す帯が決まります

よくある質問

Q. バンコンとキャブコン、結局どちらが良いですか?

車内で過ごす時間が長いならキャブコン、普段使いと駐車場を優先するならバンコンです。迷うときは「自宅の駐車場に全高3m近い車が入るか」から考えると、答えが出やすいです。

Q. 相場より安い車両を見つけました。何を疑えばいいですか?

雨漏り、サブバッテリーの寿命、FFヒーターの不動、シェルの劣化のどれかであることが多いです。安い理由を聞いて、9章の5点を実際に確認してください。

Q. 走行距離が10万kmを超えている中古は避けるべきですか?

タイプによります。ハイエースベースのバンコンやカムロードベースのキャブコンは、ベース車両が耐久性の高い商用車なので、整備記録があれば問題ないことが多いです。

Q. 相場の数字はどこから来ていますか?

全国展開するキャンピングカー専門店2社の掲載在庫を、当店で集計しました。2026年9月14日時点で販売中の中古車985台、支払総額ベースです。掲載価格なので、実際の成約価格とは差があります。

Q. 今の車を売って乗り換える場合、下取りと買取どちらが得ですか?

先に専門店の買取額を1つ持ってから、下取り額と比べてください。比較の基準がないと、値引きと下取りが混ざった金額を判断できません。


まとめ

  • バンコン:流通最多、相場が読みやすい。中央値514万円
  • キャブコン:居住性最上位、ビルダーとレイアウトで指名が入る。中央値800万円
  • 軽キャンパー:維持費が軽く値落ちが緩やか。中央値313万円
  • バスコン:代わりがなく、古くても価格が保たれる。中央値760万円
  • トレーラー:同じ広さなら安いが、買い手は牽引できる人に限られる。中央値359万円

(いずれも2026年9月14日時点、掲載在庫985台の集計)

タイプで迷ったら、使い方から逆算してください。
そして、買うときに見る5点は、売るときに見られる5点と同じです。最初の一台は、降りるときのことまで考えて選ぶと失敗が減ります。

海辺の砂浜を走るキャブコンタイプのキャンピングカー
外へ出る楽しさを、次のオーナー様へつなぎます

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soto(to)|中古キャンピングカー専門店
所在地:広島県福山市神辺町新徳田542-2
営業時間:10:00〜18:00/定休日:水曜日
代表者:柚木 功太
古物商許可番号:広島県公安委員会許可 第731192500009号

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